2011年3月13日日曜日

毛玉

やぁ!
ひさしぶりだネ。

「できたな~。」って、ボクつぶやいた。
「毛玉」が。
ちがうよ。
「毛玉」っていう歌が。

3月5日の土曜日。
(今日はちょいとうれしいことがあるんだ。)って、仕事場の帰り道、自転車のうえでごきげんだった。
と、その時、フッ!とメロディーがうかんだんだ。
なんというのかな?ケルト調のメロディーとでもいうのだろうか。
ちょいと哀愁をおびていて、とってもきれいなところがあるんだ。
そして、ちょっと不思議なんだけれど、その時は、もう「毛玉」っていう言葉もうかんでいた。
そして地震と津波のあった日、完成したんだ。

今日はこの「毛玉」のうち、1番と5番と6番をみんなに公開します。
全体のふんいきを、うまく表現できているとおもうから。

               毛玉

1番 てあみのセーター 毛玉がひとつ ひとりで小石を なげて遊んだ
5番 てあみのセーター 毛玉がいつつ みんながでかける 木曜日がすき
6番 てあみのセーター 毛玉がむっつ おはようといったあとで あくびをむっつした

なんていう、カンジ。
もう11番までできているんだぜ。
でも、ちょっと待って。この歌には完成ってのはないのかもしれない。
ボク、死ぬまでこの歌のための詩をつくりつづけようとおもっているらしい。
この歌とず~っとたわむれていこうか。
とある小さな村にすむ女の子の日常をたんたんと、つづっていけばよいのだから。
そうだな~、もっと諧謔(かいぎゃく)の精神をもちこみたいし、残酷な味ももりつけたいね。
何番までできるかな~?

こんなときだから、大さわぎはできないけれど、ボク、ひとりで静かに、しみじみとよろこびをかみしめています。
はやく、君にきいてほしいよ。