2014年8月31日日曜日

父(パパ)のこと その2 辛抱

やぁ!

その父(パパ)なんだけどさ、ヤバいのが、もひとつあったらしい。いや、もふたつ。

①  若い時、盲腸の手術したのだが辛抱できなくて、水、飲んだんだって。で、再手術。

② 70 すぎてから、また、入院したのね。で、今度は、酒、辛抱できなかったらしい。
で、その鹿児島中央病院の近くの酒屋だか自動販売機で酒(焼酎)買って、飲んだんだって。

ね〜っ?
母(ママ)はその鹿児島中央病院の担当の先生に、そりゃ〜、きびしく叱られたんだって。
でも、ボクがその先生でも、ぜったい、父を叱ったりできないね。
どうしてか?っていうと、威厳があるの。どっちも死んじゃったけど三船敏郎?みたいなカンジ?
いつも、黙ってんの。
酒、飲んだ時だけおしゃべりになるの。

ボクなんて、黙ってると「なによ?弱虫!なにか言いなさいよ!」って言われちゃうけどね。







2014年8月13日水曜日

父(パパ)と母(ママ)

やぁ!

父(パパ)と母(ママ)のことを書きたくなった。
ボクが小学校の低学年のころの話しだ。
今でこそ入れ歯だらけの口(くち)ん中だけど、あんころは、そりゃ〜、虫歯だらけだった。
歯医者と本と勉強が大嫌いだったのは、ま~、あたりまえだよね?あと、図書室ね。
母(ママ)にきいた話しなのだが、その日、ボクが静かだったらしい。ボクが静かになるのは寝てる時か、歯が痛い時だけだったらしい。飯、食ってる時も、(食い終わったら何して遊ぼうか?)ってことばかりで、いつも、ソワソワしていたらしいんだ。

「一矢?歯?」
「うんにゃ!」
「お医者に行く?」
「うんにゃ!」
「いっしょに行くから、行こうよ。」
「うんにゃ!」

でも、その日のは、ものすごく痛かったらしくて、ボク、泣き出したんだって。
で、夜になって父(パパ)に相談したらしいのね。

「お父さん?一矢の虫歯だけど、今度のはヒドイらしいの。」
「・・・。」
「いっしょに、お医者、行こう?って言ったけど、ヤだ!って泣くの。」
「・・・。そう・・・。じゃ、もう、イイが・・・。」

って、ことだったらしいんだ。


その後、ボクがどれだけ苦労したか、君たち、わかるよね?













2014年8月3日日曜日

靴下

やぁ!

乾いた靴下を手に持って「ね〜ぇ?この靴下、乾いてる?」って訊いた(きいた)時のこと考えてみようよ。

「?」の時、どうしてボクは、あんなに不安げにオロオロしてしまうのだろう?

その前に、
「オレ、晩めし、食ったよね?」とか、
「オレ、歯みがきしたっけ?」とか、
「オレ、おしっこしたよね?」とかって、
ま〜、酔っぱらいにはよくある質問も、あったよね。
だが、よっぱらいの質問にまじめに答える人はいない。
ただ、例外もある。
「おれ、腹へってんだっけ?」とか、
「おれ、暑いんだっけ?」とか、
「おれ、なんで泣いてんだろ?」とかって、
ま〜、わけの分かんない質問群だ。
かまわん!そんな時は迷わず台所(だいどこ)で洗い物を始めなさい。

さて、これらの俗悪な質問と「靴下」を比較してみようよ。
その時、ボクは子鹿のバンビみたいに不安げではなかったか?
あきらかに乾いている靴下を手に、なぜ、ボクは、妻に、すがったのだろう?
確信がもてなかった。確証がほしかった。
妻が「うん。」とうなずいてくれた時、
(そう。じゃ、ボク、履(は)いてってイイんだね?)って、ようやく、次の行動に移ることができたのだった。

「じゃ、行ってきます!」